前回のKTM2017年390Dukeのインプレッションの続きです
前回はブレーキの話で終わりましたが、追記でディスク板の互換性について書いてますので公開直後に見られた方は、もう一度ご覧になって頂ければと思います。
左の写真はホワイト車体色の390Dukeです、250Dukeと125Dukeはオレンジのみのラインナップとなりホワイトカラーは390Dukeだけです
ついでですのでスモールDukeの車体色を含め外観上の相違点をまとめてみました
車体色 | フレーム/サブフレーム色 | ホイール色 | ヘッドライト | メーター | |
390Duke | ●オレンジ | ●オレンジ/○ホワイト | ●オレンジ | LED | TFTカラー液晶 |
○ホワイト | |||||
250Duke | ●オレンジ | ●ブラック/●オレンジ | ●ブラック | ハロゲン | LCDモノクロ液晶 |
125Duke | ●オレンジ | ●ブラック/●オレンジ | ●ブラック | LED | TFTカラー液晶 |
ヘッドライトはバイクの顔と言うかデザイン上、結構気になる部分です、最新KTM車は全部この顔になってきてます、もうKTMと言えばこの顔的な感じ。
3段の縦2列、6灯xLEDでLowビームは中段の2灯が点灯し、Hiビームで上段と下段が追加点灯します。
ライトを囲った白い部分はLEDで白く光ってカッコ良いです!これで全ての灯火類がLEDとなりました。
メーターはこちらの写真の通りTFTカラー液晶です、メーターには一切スイッチボタンは無く、ちらっと写真に見えてるハンドル左側のスイッチ操作で、ハンドルから手を放さず操作可能です(運転中は危険ですので停車中に操作お願いね)。
またスモールDukeではお馴染みのLED透過光でスイッチ光ります
メーター設定やABSのモード切替も左スイッチで操作します
周囲の明るさに反応してメーター表示色が暗くなると暗転します
メーター表示内容もとても多彩で、ギヤポジションから燃費、時計、バッテリー電圧まで、必要な情報はほぼ表示されます。
下の写真は250Dukeです、疎外感は有りますが250Dukeだけ前モデルと共通のLCD液晶メーターにハロゲンヘッドライトです、これはこれでカッコ良い気もします
前モデルのカタログ等を比較して、よく質問あるのが車重が少し重くなった事と、シート高が高くなった事。
車重については、実際に重量を測っていないので推測ですが、まずはサイレンサーが別体になった事、タンデムステップのホルダーがアルミ製から鉄製に変わった事、ナンバープレートのホルダー部分がリヤフェンダ一体型のプラスティック製から、スモールRCの様な鉄心入りに変わった事(多分共通品)、そして390に関してはフロントのブレーキローターが大きくなった事も重くなった要因の一つかと・・・・・
タンクが鉄製になった事も少しは影響有るかもしれませんが、空の鉄タンク持ってみると意外と軽かったりするのでプラタンクと比べての重量差はさほど無いような気もします、と言ってもプラより軽い事はないですが。
数字上10㎏の違いが有りますが、押して歩いても??、走行してみても相変わらずのヒラヒラで違いを感じません、つまり重心の比較的低い位置での重量増し、やはりマフラーか?
持ち上げれば違いが判るかもしれませんが、そもそも持ち上げる力が有りません(>_<)
シートに関してはボディーデザインの一部ですので形状から何から、まったくの別物に変わりました
ライダーシートは大きくサイドに回り込むスタイリッシュなデザインです、また今までの表皮とスポンジの一体成型ではなく、一般的なシ-トの構造となりました、座り心地も大きく改善され、これなら長距離でもお尻が痛くならないかもしれません
足つき性については、跨いだ感じでは違いが分かりませんでした、前方の最上部の幅が絞られたシート形状のせいでしょうか数値上は30㎜高いはずですが、体感上はほぼ同じように感じます
あと取付方法が変わりました、タンデムシートは以前と同じようにキーで取り外します、ライダーシートは以前はネジ止めでしたが、今回は1290SUPER Duke Rと同じようタンデムシートで押さえるような構造ですので工具無しで取り外せます。
前モデルでは当店で購入された8割程度のお客様が交換されたエルゴシート、もちろん2017年モデル用も有ります。
ノーマルでも十分座り心地良いですが、より厚みが増し、表皮もサイドをディンプルのレザーにするなど高級感のある仕上げとなっています。
一段とシート高が高くなりますが、腰のあるスポンジを使い、体重移動しやすく長時間のライディングでも疲れないシートとなっています。
身長が170㎝以上の方であれば交換をお勧めします。
細かい所ですが地味にうれしい点や良くなった点など
- ブレーキレバー&クラッチレバーにアジャスターが付いた(390Dukeのみ)
- ステップのヒールガードが適正な位置になった
- エアークリーナボックスの蓋が脱着しやすくなった
- ギアシフトのレリーズレバーの形状変更により若干シフトストロークが減り、バンク角が増えた
- フォークダストシールがオレンジになった(たまに聞かれますが黒色も含めて、全て低フリクションで有名なSKF製です)
- チェーンカバーもデザインが変わりました、チェーンカバーの後端が上から見て斜めにカットされたデザインでインナーフェンダーと一体型となり、スプロケットとのクリアランスも大きくなりました、特に125Dukeとか大きいスプロケット付けるとチェーンカバーと干渉していたのが解消しました。
上記の1・4・5・6 および新デザインのフロントフェンダーは 旧モデルと取付互換性が有りますので取り付け可能です
前回と今回ご紹介した内容が、このクラス、この価格帯でしかも輸入のバイクに、ここまでの装備が可能なのが驚きです