はじめたばかりのKTMですが、早速DUKEのお話。
試乗車におろした125DUKEです、2013年モデルでABSが標準装備なった他は、大きな変更は無いと思います。
違ってたらごめんなさい(^_^;)
すでに発売してから3年くらいたってますので、ご存知の内容が多いかと思いますが、私にとっては新鮮なバイクですので気付いた事や気に入った事などご紹介します。
まずは価格から・・・税込で470.000円です、エンジン車体構成とABSなどの装備を考えるとビックリなプライスだと思いますよ!
実際に走ったインプレッションです、私的な感想と言う事をあらかじめご了承ください.。
比較対象が、現在当店で試乗車として使っているアプリリアRS4となります、ボアストロークもほぼ同じでエンジン構成も4バルブツインカム水冷単気筒、スペックもとても近い物となります。
RS4のエンジンに比べると125DUKEはメカノイズも少なく振動も少なめで上質な回り方します。
パワー特性自体は良く似た特性に思えます、高回転が気持ち良いですね、RS4はエンジンメカノイズや駆動系がガチャガチャうるさいです。
シフトフィールはRS4がストロークも短く小気味良い、DUKEはスコスコは入り気持ち良いですが私の好みはRS4ですね。ただしシフトショックはDUKEの方が少なく上質感はDUKEの方が遥かに良いです、たまにニュートラルランプが嘘を付きますが・・・(まだ当たりが付いてないからかも)。
車体回りは上位排気量車と共通で使えるほどの高剛性!さすがにしっかりしています。
WP製の前後サスペンションはダンピングの調整機構こそ有りませんが、程よいセッティングで特に不満はない物です・・・・乗ってるうちに欲が出てきそうですが (^_^;)
フロントブレーキでは怖くて試してませんがリヤブレーキを思いっきり踏んでみるとABSの作動が確認できます、ブレーキペダルに連続的な軽いキックバックが有り、作動が確認できます、このクラスに必要か?ってよく問いかけされますが、有ればウェットな路面でもパニックブレーキでも最後はこいつがいるって思うと安心感が違います。
軽い車体に300㎜のシングルフロントブレーキローターとブレンボと書いてないブレンボのラジアルマウントキャリパーは抜群の効きとコントロール性が有ります、この制動力があるがこそABSもより生きてくるってもんですかね。
ここも、このクラスとしては驚きのごつい鍛造アルミスイングアームです、690Dukeと統一イメージのオープンタイプのトラスリブが見えるタイプ。
GMD計測はまだしてないので数値はわかりませんが、かなりのロングスイングアームです。
短いホイールベースの半分くらいの長さでしょうか?ホイールベースがメーカー公表値、約1370㎜ですので600㎜位の長さのスイングアームでしょうかね?見た目で言うとキャスターも26度近辺かな?わりと寝たタイプでロードモデルよりもオフロードモデルに近いディメンションなのかなと思います。
乗ってみてもRS4ようにスパッと寝てインに寄って行くような印象ではなく、どちらかと言うとゆっくり入っていくタイプに感じました、車重が軽くハンドル幅のあるモデルですのでキャラクターにあった良いセッティングです。
おかげで大きな安心感をライダーに与えますので何でも出来ちゃうようなビックな気持ちになれます。
スイングアームのチェーン引きアジャスターボルト部分上下にある穴は、下がスタンドフック用、上がプロテクタースライダー用です、どちらもKTMの純正オプションパーツにラインナップされています、KTMでは”POWER PARTS”と呼んでいますが、かなり豊富な品揃えでブレンボ製品やアクラのマフラーなどもあり価格設定も安めです。
タンデムシート下はあまり収納容量がありません、ソロシートキットはヒンジアップで閉開し、小物入れの容量が増えますヨ!
左側のリヤグラブバーのすぐ前にあるキーシリンダーを回すとタンデムシートが外れます、上記でも触れましたが、あまり物は入りません・・・良くある容量です。車載工具と書類を入れたら一杯ですね。
125は関係ないところですが、200と390の場合はETCの取り付けとかも視野に入ってくるかと思います。
工具を入れなければETC車載器は入ります、カードの出し入れを考えなければ、フロントシート下にあるバッテリーの上にスペースが有ります。
キーも意外とお洒落です!
メーターはオレンジのバックライトを使ったデジタルの多機能メーターです。
タコメーターはバーグラフ表示、速度計にオドメーター、ギヤポジション、水温計、燃料計、時計と言った物が液晶に表示されます。
各種インジケーターランプとシフトランプとABS警告灯が上部と右列に並び左側がセレクトスイッチ等となります。
タコメーターのバーグラフは見やすいのですが、バーグラフ下に書いてある回転数の数字は小さいので走行中に数字を読むのは難しいです、バーグラフの場所で大体の回転数を把握する必要があります。
デジタルの速度表示の下に色々なインフォメーションを表示します、お洒落なことに他の表示と深度の違う表示となりインフォメーションは少し浮いたようなデジタル表示となります。
表示内容はスタンドが出てますみたいな事や、瞬間燃費、運転時間、平均速度などいわゆるドラコン的な表示部分となります。
必要かどうかなんてのは、野暮ってもんです、イグニッションをONにするとハンドルスイッチの文字が光ります!綺麗です、お~って思います、こんな所が遊び心というか余裕と言うか、私は無条件で好きです。
ちなみにハンドルバーはKTMのロゴ入りテーパーバー、つくづく色々見ていくと、良くこの価格に抑えられたと感心します、でもまだまだ、凄いのは続きます。
フレームはクロモリのパイプを組んだトレリスで小さいエンジンを小さく囲んでいます、アグスタのようにスイングアームのピボットプレートを別部品のアルミ製としたハイブリットではなくフレームの構造体はすべてクロモリのパイプを組んだものとなります。
驚くことにフレーム形状からパイプ径、肉厚まで200DUKEどころか390DUKEまで同じものを使っています、125と200は黒のパウダーコート、390DUKEはオレンジ色のパウダコート塗装と強くて傷が付きにくく剥がれにくい塗装です。
クランクケース前側のハンガーはアルミ製でフレームにボルトで固定されています、ここが外れる事でエンジンの積み下ろしが容易になります、と言うよりここが外れないとエンジンが一体では下せません、見たところ390はクランクケースの形状が少し違うようですので、ここのハンガーステーは390は共通でない可能性があります。
チェンジパダルとブレーキペダルは意匠をそろえたアルミ製です。
軸受はブッシュではなくベアリングを使用しています、当然それなりにコストがかかりますが、こだわってますね!
一見ドカティー等であるようなピボットレスフレームのクランクケースピボットのように見えますが、スイングアームの内側にちゃんとフレームが有ります、
ようするには、上から見るとH型のスイングアームとなり、メリットは大幅なメンテナンス性の向上でしょうか。
チェーンはステッププレートを外せばエンドレスのまま取外しできます。
スイングアームの取り外しも、マフラーを外さずに外せます・・・・・・地味に嬉しいです。
ちょっと車体本体とは離れますが、DUKEを買うとこんなカバンが付いてきます。
あまり公開されて無いと思いますので、たぶん知らない人が多いかな?かく言う私もKTM始めるまで知りませんでした。
結構しっかりしたナイスデザインのカバンで欲しくなっちゃいます、KTMを買うともれなくもらえます、つまりKTMを買わないともらえません (*^_^*)
中にはオレンジ色のボールペンをはじめ用品カタログや取説が入ってます。
アグスタの取説ケースも高級感あるBOXで購入した時のちょっとした喜びですが、KTMのカバンも嬉しいプレゼントです。
ここが唯一価格に見合った部品と言えるでしょうか?シフトロッドが安っぽいです (^_^;)
しかし全体的には非常にコストをかけたつくりです、税込470.000円はお買い得としか思えません。
作りたいものを妥協せずに作り上げ、極力品質を落とすことなくコストダウンに成功している、インドでの生産も125から390まで共用パーツが使えるのも、低価格でこの品質を保つためだと思います、うまい事やってます。
ブログを書き終わるまでに390DUKEの発売が開始されたりで、情報発信が間に合ってませんが、続いて200DUKE、390DUKEと紹介していきたいと思います。
下は先日、伊豆で行われた390DUKEの試乗会のもようです、あいにくの天気だったみたいですが私も行きたかった~!(ToT)/~~~
※ 2014年1月より車両価格の変更がありました、文中の価格は2013年の価格となります。