SHORAI & Antigravity 低温始動時の注意

このところ寒い日が続きます、冬ですもんね。でっちょっとご注意して頂きたいことが・・・・・。

SHORAIやAntigravit等のリチウムフェライトバッテリーで、5℃以下の低温状態の際にセルモーターがなんだか重っ苦しくてエンジンが掛からない事があります
でも、これはリチウムフェライトの特性でしてバッテリーあがりではなく低温による不活性現象が起こっております。
外気温で5℃以下位から化学反応が鈍くなり本来の性能が発揮しにくくなります。

ただその動きが悪いのも最初だけで、バッテリーにある程度の負荷を与える事により徐々に回復して行きます。

ですので
エンジンを掛けようとして「クイッ。。。クイッ。。。」とかいってセルのまわりが悪い時、慌てずに次の事を試して下さい!

 

  • エンジンを掛けなくてもヘッドライトが点灯するタイプの車両。

この場合は少しの間(1~2分でもOK)エンジンを掛けずにライトを点けて放置、その後キーをOffにして15秒~30秒くらい置いてから始動してみてください。
暫くライトを点ける事でバッテリーが動き出し、セルも元気に回るようになります!

  • エンジンを掛けないとライトが点灯しないが、インジェクション仕様の車両。

カワサキとかに多いパターンですが、この場合メインキーをゆっくり4~5回ON/OFFを繰り返して下さい。繰り返し電源を入れる事で「ヒュ~ン」と燃料ポンプが動きます。ライトの代わりに燃料ポンプを動かして少し電気を消費する事で同じ様な効果が得られます。

  • エンジンを掛けないとライトが点灯しないし、インジェクションでもない車両の場合。

そう言う方は、ゆっくりアクセルを全開にて、そのまま「セルを5秒位回して15秒休む」を数回繰り返して下さい。
きっと3~4回繰り返すと元気が出てきます。 ※プラグがかぶらないように注意してください。

それでも掛からない時は、60秒位待ってもう一度トライして下さい!

少しバッテリーの電力を使う事によって、バッテリーの化学反応が活性化してみるみる電圧が上昇します。

テスターで電圧測ってると良くわかりますが、一定時間負荷をかけた後、電源を切る、この電源を切ってる間に少しずつ電圧が上がっていきます。

不活性状態のまま無理してセルモーターを回し続けると本当にあがっちゃいます、バッテリー自体にもダメージを与えますので、お気をつけ下さい。

一般的な、硫酸と鉛を反応させるバッテリーとはちょっと違うので、特性を良く理解して使って下さいね!

また、「そんな事して本当にあがっちゃわないの?」と思われるかもしれませんが、イメージとしてバッテリーに貯めた電気を使うと言うのではなく、化学反応によって電気を発電しているとお考え下さい。

「バッテリーが古いとか、以前から本当にあがり気味だった」などの事でなければ大丈夫です!

 

---参考---
ショウライバッテリーの取扱説明書にも書いてある事なのですが、外気温1℃位がバッテリーがあがりにくく、保存する場合はなるべく温度の低いところに…って書いてあります。
でもこれはあくまでも保存の時です。
この状態が不活性状態に入り眠ってる状態ですので保存には一番良いのですが、バッテリーを活動をさせるには適しない状態です。